検査を築いた人びと
打診法の発明者 レオポルド アウエンブルッガー
酒井 シヅ
1
1順天堂大学医史学
pp.509
発行日 1981年6月1日
Published Date 1981/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202295
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打診は診察するのに欠かせない手技であるが,これを発明したのがウィーンの人Leopold J.Auenbruggerである.アウエンブルッガーはオーストリアの南部グラーツに,1722年に生まれた.父親は居酒屋兼宿屋を営み,かなり経済的に恵まれた環境に育った.
アウエンブルッガーはウィーンの医学校に学び,1752年に学位を得た.このころウィーンはマリア・テレサ女帝の居住地として栄え,医学もテレサによってオランダから迎えられた大医学者ヴァン・スウィーテンの力により,世界の医学の中心地になっていた.
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