検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
PFDテスト
細田 四郎
1
,
中木 高夫
2
,
吉岡 うた子
1滋賀医科大学第2内科
2滋賀医科大学第2内科教室
pp.307-312
発行日 1981年4月1日
Published Date 1981/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202247
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PFD(pancreatic function diagnostant)テストは膵外分泌機能検査法の一つであるが,膵外分泌機能検査は各種膵疾患,とくに慢性膵炎の診断と経過観察のうえに不可欠のものである.
これまで膵外分泌機能検査としてPS試験(パンクレオザイミン・セクレチン テスト)が行われていた.この方法は,被検者の十二指腸に挿管し,消化管ホルモン(パンクレオザイミンおよびセクレチン)を静脈注射して膵外分泌機能を刺激し,十二指腸内に分泌された膵液を採取し,①液量,②最高重炭酸塩濃度,③総アミラーゼ排出量の3因子を測定するものであり,膵外分泌機能をよく反映する優れた方法とされている.しかしながらPS試験では十二指腸への挿管が必要であり,挿管困難例ではX線透視下で挿管することもあり,被検者に苦痛を与えること,検査手技が煩雑であること,などの理由から,ルーチン検査として広く一般病院に普及するには至っていない現状である.
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