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𠮷野 二男
1
1神奈川県立衛生短大
pp.364
発行日 1977年5月1日
Published Date 1977/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201356
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アミラーゼ測定をもって膵炎の診断が行われてきたが,慢性の膵炎の診療析はこれだけではよく分からないので,膵の外分泌の様子を知ろうとしてパンクレオザイミンを用いた刺激により膵液の検査をしてきた.
膵分泌酵素のひとつであるキモトリプシンが芳香族アミンを含むペプチド結合を水解するので,膵のキモトリプシンで容易に,また特異的に分解されるN-benzoyl-l-tyrosyl-p-aminobenzoic acidを経口投与すると,分解されたPABAが腸管で吸収され尿中に排泄されてくる.尿中のPABAを測定すればキモトリプシンの活性,つまり膵の外分泌機能の様子を知ることができる,測定にはBratton-Marshallのジアゾ化法による.
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