広がる技師の職場
東京都監察医務院
手塚 一美
1
1東京都監察医務院
pp.1020-1021
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201974
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第二次世界大戦の敗戦と混乱は国民全体を精神的虚脱状態に陥らせ,泥沼のような悪環境の中で飢餓が進行し,多くの変死体を生んでいった.この中で,当時のマッカーサー司令部は,これらの死体を解剖し,死因を調査,究明するよう7大都市に監察医務院制度を設置すべく命じた.これが我が国最初の監察医務院制度の発足である.その後いろいろな変遷を経て,今日唯一の独立した監察医務院として存続発展したのが,東京都監察医務院である.
現在は東京都23区を対象とする,死因不明の病死,外因死,そのほか不詳の死体を検案し,更に死因不明の遺体につき剖検により,これを明らかにしている.これらを基礎に死因統計を作成し,公衆衛生の向上,公共の福祉増進などに協力.向上を最大の目的としている.
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