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固定組織の脱水とパラフィン滲透
川井 一男
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1国立大阪病院研究検査科
pp.241
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906370
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1.脱水のしかた
適当な厚さに切り出したホルマリン固定組織片は,じゅうぶんに水洗して,できるだけホルマリンを除去する.約3mm厚の組織片では流水で少なくとも30分は洗うが,時間は厳格に規定する必要はない.
墨汁で標本番号・記号(ときには姓名や臓器名)を記した厚手紙(名札用ケント紙が適当)の小片とともに操作を進めるほか,標本の方向をそろえるために組織片の一定の面に墨汁で目印をつけることもある.
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