技術講座 血清
血清反応における対照血清の使い方
金山 昭平
1
1神戸大学病院中央検査部
pp.880-889
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201728
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日常検査に際して,検査室内の精度管理はぜひ行わなければならない.そのためにも陽性及び陰性の対照血清を用意して,検査のたびに必ずこの対照血清について検査を行い,使用した抗原の力価が正しくあったか,そのほかの試薬に不良はなかったか,検査に使用した器具(スライドグラス・トレイ)などに悪いところはなかったかをチェックするのは,技師として当然のことである.
血清反応検査に用いられる対照血清は,大分けして3つに分けられる.①キット試薬の中に組み込まれている,②抗原の力価を測定する発売されている抗血清,③検査室で被検血清をプールして自家対照血清を作る.今回は市販されている対照血清を中心に,その使用方法,陽性度及び抗体価と自家陽性対照血清の作り方を紹介する.
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