測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
超音波—診断に応用されるしくみ・2
尾本 良三
1,2
1埼玉医大第1外科
2三井記念病院
pp.901-904
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201512
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Bモード
Bモードとは,Aモードの波高を輝度変調(brightness modulation)する方式である.すなわち基線上にその波高に比例しただけの輝度を持つスポットに変調するやり方と考えてもらいたい.実際にはそうは言ってもいろいろと問題があって,たとえば波高と輝度との関係が非直線性であったり,スポットの大きさが変化したりして,簡単ではない.しかしここではそのことはあまり追求しないことにする.1本の基線上のスポットの配列として表現された信号は,トランスジューサーを移動させることによって,直線的なものから面の信号へ変化することになる.すなわちトランスジューサーの移動(scanning,スキャンニング)の間中,残光性ブラウン管またはシャッター開放のフィルム撮影により,ビームの通過した平面の断層像を得ることができる(図1).
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