ひとこと
検査室と研究
工藤 肇
1
,
柳川 弘
2
,
田中 敏憲
3
,
松沢 東子
4
1弘前大中検部
2徳島大病院中検
3神戸市立中央市民病院中検
4練馬区医師会医療検査センター
pp.620-621
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201138
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■第25回日本術生検査学会が5月に秋田市で開催されたが,一般演題317,シンポジウム68と多数の発表がなされた.一般演題数と各技師会員数とを比較してみると(分子は演題数,分母は317題を会員数に割り当てた時の演題数),東京94/27,神奈川37/16,大阪25/18,愛知25/15,栃木13/5,埼玉12/6,静岡13/10などで,大都会またはその周辺の都市で演題数が会員数に比較しても多い.
毎日ルーチン検査で忙しい検査室の中から385題もの研究発表がなされ,独創的な優れた研究も数多くみられ,敬服している.忙しいから研究ができないなどと言われるのを耳にすることがあるが,忙しい中にも何か毎日の検査の中で疑問なり,不思議な現象が起きているはずであり,疑問を持つということが研究の始まりであると思う.第2に仲間同士,先輩,他の専門家の人たちと十分議論することが大切である.
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