グラフ
心臓血管研究所の検査室
小山 晋太郎
1
1心臓血管研究所
pp.609-611
発行日 1961年10月15日
Published Date 1961/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905883
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循環器研究の総合センターとして活動することを目的として設立されたこの研究所では,建物の総面積に対する臨床検査室の面積の比率は大学付属病院や大病院の中央検査室に比較して決して劣らない。設計にあたっては国内はもちろん,外国の研究所・病院の検査室を参考とし,合理性を第一にした。購入すべき器械類はあらかじめ決定され,その設置場所を定め,また患者および検査員の動きにもムダのないように考えられた。
外来患者は受付から予診室・採尿所・診察室・処置室・心電図室・レントゲン室へと一定の流れにのりて,混乱することはない。一般検査室・心電図室・レントゲン室は1階に,心臓カテーテル室・ガス分析室・基礎代謝室は2階に,その他は全部地階にあり,大部分の患者は1階だけで検査をすますことができる。3階以上の病室の検査材料は専用のリフトで地下に運ばれる。また全館エアコンディッションのため,検査室で発生する熱・蒸気・臭気の排除には特に留意し,それぞれ別個の排気系統を設けた。
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