Japanese
English
研究
角度可変型小型探触子によるUCG検査について
Ultrasound Cardiographic Examination by Fixable M-Mode Transducer.
池水 一則
1
,
宮園 輝美
1
,
松崎 馨
2
,
阿久根 盛喜
2
,
中村 一彦
3
,
宮原 健吉
3
,
河西 千広
4
Kazunori IKEMIZU
1
,
Terumi MIYAZONO
1
,
Kaoru MATSUZAKI
2
,
Moriki AKUNE
2
,
Kazuhiko NAKAMURA
3
,
Kenkichi MIYAHARA
3
,
Chihiro KASAI
4
1高岡病院心機能検査室
2中木原病院検査部
3鹿児島大学第2内科
4アロカ株式会社
1Cardiac Function Laboratory,Takaoka Hospital
2Clinical Laboratory,Nakakihara Hospital
3Dept. of the Second Internal Medicine,Faculty of Medicine,Kagoshima Univ.
4Aloka Co.Ltd.
pp.1053-1055
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915225
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はじめに
被検者になんら苦痛を与えることなく,容易に行える心エコー図検査法(Ultrasound cardiography,以下UCG)の発展,普及は目をみはるものがあり,循環器領域の検査には欠くべからざるものである.しかし心電図検査法や,心音図検査法と違い,ビーム方向によって様々なパターンが出現し,しばしば混乱を招くことが多い.最近は超音波心臓断層法(Ultrasound cardiotomo-graphy,以下UCT)の普及によりビーム方向の同一性については解決されつつあるが,装置の大型化と併せて高価であるため機動性を欠き,それらの意味でUCTのルーチン化は現時点で問題が残ると思われる.
そこで我々は同一被検者に対する同一方向のUCG像を連続的にかつ,正確に得るために胸壁に装着可能な小型探触子を,アロカ株式会社の協力を得て試作した.そして若干の臨床例に使用し,その長所,短所について考察を加えたので報告する.
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