技術講座 一般
検体の取り扱い方・1—尿
春日 康造
1
1河北病院中検
pp.70-71
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200436
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病院の検査室に勤務して,初めて,一般検査室に回された時,だれしもが,その忙しさと検体数の多いことを感ずるのではないだろうか.特に,尿検査は検体が次から次と絶えることなく届けられ,その検査項目もまた多い.これらの多くの検体をいかに手早く,しかも正確に処理し,結果を報告するかが,尿検査を担当する技師に与えられた義務でもある.最近は尿の定性検査に試験紙が盛んに使われているが,その判定は技師の肉眼的判断によるものであるから,注意深い観察が望まれるのは言うまでもない.忙しいなかで患者の身になって,ひとつひとつの検体を注意深く正確に行うという習慣を身につけたい.
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