臨床検査技師のための 物理学
電気・1
三上 智久
1
1北大・応用電気研究所
pp.20-23
発行日 1974年1月1日
Published Date 1974/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200338
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現代,エネルギー源として電気は最大に利用されている.光源として,動力源として,熱源として,また通信機関や計測機器のエネルギー源として,電気の利用は計り知れないほど広範囲にわたっている.電気のほかにも石油,石炭,ガス,太陽エネルギー,原子力,海流,風力,火山などがエネルギー源として考えられる.その中で電気は,他の形のエネルギーに容易に変換できる特徴を持ち,また質量は無視できて運搬に至極便利である.一方,電気は目に見えないため直観的に理解しがたい面もあり,扱い方を誤ると生命の危険をも伴いかねない.臨床検査機器もその大半は電気によって動作しているわけで,そういった意味からも,電気の基礎は確実に覚え,電気に親しんでほしいものである.
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