技術講座 血液
血液検査と遠心器(ヘマトクリット値測定)
小沼 哲
1
1練馬医師会臨床検査センター
pp.60-61
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200249
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臨床検査で遠心沈殿器(以下遠心器)を使うケースは多い.遠心器を使う目的は比重の異なる物質の分離にあり,使用過程で遠心力について一応の目安とする数値はあるが,きびしく一定遠心力を日常検査に求めることは比較的まれである.
血液検査部門での遠心器使用は単に血球成分と血漿成分の分離といったものもあるが,ヘマトクリット値測定,血液凝固検査における血小板分離などは遠心力*が規定され,この条件が守られてはじめて検査データとしての意味をもつものである.したがって遠心器についても顕微鏡や光電比色計同様その構造,性能,操作法について十分なる知識をもっていなければならない.
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