最近の検査技術
テレメータリングの医学的応用
佐藤 忠一
1
,
平野 三千代
1
,
池田 嘉光
2
1岩手医大・中検
2岩手医大第1生理
pp.33-36
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200241
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"テレメータリング"または"テレメトリー"とは遠隔測定の意味で,その装置を"テレメーター"と呼んでいる.本来は,送信側において種々の物理的な可変量を,変換器を通して電気量に変換し,無線または有線により遠隔地に伝送し,受信側では受信信号から物理量を知り,監視,制御,解析などを行なう一連の操作をテレメータリングまたはテレメトリーと呼んでいる.
したがって,たとえば運動負荷試験中の心電図を記録するのに,無線のテレメーター装置を使っても同じ室内のごく近距離の場合,および装置付属の導出コード(通常2〜2.5m程度)よりも長いとしても5〜6m程度のコードを用いた場合などにテレメータリングということばを用いることは厳密には不適当のようにも思われるが,医学方面では慣習的にこのような場合にもテレメータリングと呼んでいるようである.
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