マクロとミクロ
脳
佐々木 憲一
1
1中央鉄道病院中検
pp.6-7
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200232
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神経系は,外部から刺激を感受し,それを中枢へ伝達しさらに適切な反応を身体各部へ送る役割を果たしており,また身体の種々の調節を行なっている.この神経系の発生は胎生初期から始まっている.すなわち胎児背側の外胚葉が肥厚して神経板となり,それが陥没して髄管(原始神経管)を形成する.髄管の上方部は脳となり,後方部は脊髄となる.胎生第4週の始め(長さ約3mm)に前脳が終脳(のちに大脳となる)に分化して原始大脳半球を形づくり,またその一部は間脳(のちに視床,視床下部など)となる.それより少しあとに菱脳から後脳(のちに小脳および橋)および髄脳(のちに延髄)が分化する(シェーマ).
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