マクロとミクロ
筋肉
佐々木 憲一
1
1中央鉄道病院中検
pp.6-7
発行日 1974年9月1日
Published Date 1974/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200551
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能動運動器としての筋肉は横紋を有し,平滑筋や心筋と異なって随意筋で,主として骨格に関係するところから骨格筋とも呼ばれる.その全重量は体重の約45%に及んでいる.この筋肉の大部分は中胚葉から発生するが,例外として,瞳孔括約筋,瞳孔散大筋および汗腺筋だけは外胚葉から生じる.
筋肉の形は基本型として紡錘状を成し,両端に結合組織より成る腱を介して骨あるいは靱帯,皮膚などに付着しているがいろいろな形状があり,図1のように分類される.また,筋の作用によっては,伸筋,屈筋,内転筋,外転筋,回内筋,回外筋,括約筋,散大筋,挙筋などと呼ばれている.
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