技術講座 生理
脳波検査のコツ・1
石山 陽事
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.68-69
発行日 1973年7月1日
Published Date 1973/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200203
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前回までは心電図検査を中心に患者の取り扱い方,雑音対策などについて述べてきたが,今回は脳波検査を中心に述べたい.
脳波検査は心電図のように1誘導ずつ順々に記録するわけではなく,頭皮上の数か所の相互の電圧,位相差,出現頻度などを同時に観察する必要があるため,どうしても同じ特性を備えた複数の増幅部と記録部とが必要である.また記録方法についても,心電図検査のように国際的に決められた一定した導出法がない.技師は必要に応じて導出法を変えて検討したり,患者の意識レベル,年齢などによる脳波の変化や,特殊条件下における脳波に混入する雑音などを的確に判断する必要がある.
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