疾患と検査値の推移
急性HIV感染症
藤井 毅
1
1東京医科大学八王子医療センター感染症科
pp.1312-1317
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200013
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Point
●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染後,約7日目以降に全身にウイルスが播種されるようになると,感染者の半数以上で発熱や頭痛などの非特異的な急性感染症状を呈する.
●第4世代のスクリーニング検査では,感染後20日以内に陽性反応を得ることができ,PCR法を用いるとさらに数日前から診断することが可能である.
●スクリーニング検査では,約0.3%に偽陽性反応がみられることに注意する必要がある.
●近年,他人へのウイルス伝播が低下するという観点からも,急性期における抗HIV療法の開始が推奨されている.
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