疾患と検査値の推移
慢性骨髄性白血病―遺伝子で追う
佐藤 優実子
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.330-335
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104234
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Point
●慢性骨髄性白血病(CML)では,染色体転座t(9;22)(q34;q11)に由来するフィラデルフィア(Ph)染色体が認められ,これによってBCR-ABL1キメラ遺伝子(BCR-ABL1 mRNA)が形成される.
●CMLの治療薬として,BCR-ABL1キメラ蛋白を標的とするチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)が用いられる.
●real-time PCR法によるBCR-ABL1 mRNA定量検査はTKIの効果判定に有用である.
●TKIが効かない症例では,TKI不応の原因となるABL1遺伝子変異の検査結果に基づいて治療方針を検討する.
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