技術講座 生理
はじめてみよう褥瘡エコー:準備編
富田 則明
1
1東葛クリニック病院超音波室
pp.573-577
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103967
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エコー検査には腹部エコー,心エコー,乳腺エコー,下肢血管エコー,バスキュラーアクセスエコーがあり,現在,それらはルーティンな検査として普及している.エコー機器の進歩とエコー検査技術の診断能力の高さはすばらしいものがある.さらに,エコー機器の小型化が進み,回診中でも手軽にリアルタイムで検査可能となった.
近年の高齢化の進行によって寝たきりの入院患者が増加し,褥瘡患者の割合が急増する状況にある.「皮下で褥瘡はどうなっているのか」という疑問と興味から褥瘡にエコーを当てて皮下組織の状態を診てエコー像を診断すると,とても役立つことがわかった.エコー検査を行うことで褥瘡ケアに新しい光がみえてきた.
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