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新しい経口抗凝固薬
小嶋 哲人
1
1名古屋大学大学院医学系研究科医療技術学専攻病態解析学講座
pp.430-432
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103932
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はじめに
ワルファリンは,半世紀以上もの間,強力な経口抗凝固薬として汎用されてきたが,治療至適用量域が狭く出血性副作用が問題となるため,モニタリングをもとに投与量の調節が必要である.近年,抗血栓薬剤の有効性と安全性の向上を目的に,構造が均一でかつ単一凝固因子をターゲットにした新しい抗凝固薬の合成が行われている(図1).本稿では,ワルファリンに代わる新しい経口抗凝固薬として開発されている経口可能な直接抗トロンビン(第IIa因子)薬や直接抗活性化第X因子(Xa)薬の特徴について概説する.
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