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今月の特集2 血栓症時代の検査
新しい経口抗凝固薬のモニタリング検査
Novel oral anticoagulant and relevance of coagulation monitoring
森下 英理子
1
1金沢大学 医薬保健研究域保健学系病態検査学
キーワード:
新規経口抗凝固薬(NOAC)
,
トロンビン阻害薬
,
活性型Ⅹ因子阻害薬
,
モニタリング
,
ワルファリン
Keyword:
新規経口抗凝固薬(NOAC)
,
トロンビン阻害薬
,
活性型Ⅹ因子阻害薬
,
モニタリング
,
ワルファリン
pp.979-986
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103987
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●新規経口抗凝固薬(NOAC)は,定期的なモニタリングが不要といわれているが,実際には出血や塞栓症の発症時,緊急手術の際には抗凝固能を評価する検査が必要とされてきている.
●NOACの血中濃度は,標的とする活性型凝固因子活性値と最も良好な相関を示す.
●プロトロンビン時間(PT)および活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は汎用されている検査で,NOACの血中濃度依存性に延長するが感度が低い.
●PTおよびAPTT測定値は,試薬により薬剤感受性が異なり,個人差も大きく,服薬後の採血時間に影響される.
●現時点では,NOACの抗凝固効果を判定するマーカーはない.
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