技術講座 生化学
臨床化学検査法に適した精度管理法の選択と実践
細萱 茂実
1
1香川県立保健医療大学
pp.261-265
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103888
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新しい知見
病院機能評価やISO15189に基づく検査室認定に代表されるように,臨床検査の信頼性に関するクオリティインディケータを積極的に開示することが求められる時代となった.臨床検査で用いる測定法が,トレーサビリティ連鎖への整合性がとれており,客観的な根拠をもって妥当性が確認でき,また適切な精度管理法を用いて日々の精確さ(正確さと精密さの両者)を管理しているかが問われている.医療のさまざまな領域でEBM(evidence-based medicine)の考え方が普及しているが,臨床検査の精度保証においても,測定法のバリデーション,標準操作手順(standard operating procedure,SOP)の構築と改善,精度管理(品質管理),技能試験,第三者認証など,クオリティマネジメントシステムを構成する各要素を,科学的,有機的,継続的に実践することが重要である.
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