病気のはなし
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
岩澤 絵梨
1
,
水澤 英洋
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科脳神経病態学分野
pp.1408-1414
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103783
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サマリー
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis,ALS)は,上位(一次)運動ニューロン,下位(二次)運動ニューロンの両方を侵される変性疾患で,進行性に手足の筋力低下,構音・嚥下機能低下,呼吸機能低下をきたす.症例により差はあるものの,通常は診断後人工呼吸器を装着しない場合は2~5年の経過で死亡する.根本的治療のないALSでは鑑別診断が重要であり,診断に必要な検査,病態,一般的な経過,また現在行われている治療について概説する.
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