学会印象記 第61回日本医学検査学会
匠の技から
鈴木 淳史
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.1310
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103747
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2012年6月9~10日に,三重県総合文化センター/メッセウイング・みえを会場に第61回日本医学検査学会が開催され,私は一般演題の発表でこの学会に参加した.会場のある三重県津市は,東京から新幹線で名古屋へ,そこから特急を乗り継ぐこと約3時間の場所にあった.学会初日の朝はあいにくの雨降りであったが,会場に向かう津駅前のシャトルバス乗り場には長蛇の列ができ,バスを降りると受付周辺はもうすでに多数の参加者でにぎわっていた.
今回のメインテーマは「命の重み・重なる技術・重ねる想い」,サブテーマが「匠の技伝承,社会的貢献をめざして」であった.プログラムは586題もの一般演題と数多くの教育講演やシンポジウムなどで構成され,その内容は臨床検査分野全般にわたっており非常に充実していた.今回私は,「健康診断受診者における胆囊腺筋腫症」について発表を行った.同じ業務を行っている他施設の方より質疑を受け,議論のなかから新たな考えや疑問点を見いだすことができた.今後さらに検討を行い,次回の学会発表につなげていきたいと感じた.
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