技術講座 血液
顆粒球機能検査
東 克巳
1
1杏林大学大学院保健学研究科臨床検査・生命科学分野
pp.273-276
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103495
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新しい知見
顆粒球機能検査は,近年,フローサイトメトリーが臨床検査に応用されるようになり,その方法は従来の方法に比較し微量でより客観的な方法へと変遷してきている.フローサイトメトリーを応用した方法は,被貪食物としてラテックスを用いる方法,被貪食物に蛍光標識し測定する方法や,生菌にGFP(green fluorescence protein)遺伝子を導入し貪食能を評価する方法が開発されている.これらの方法はマルチ解析が可能で,例えば微量で末梢血中の好中球と単球の貪食能を明確に識別でき,かつ客観的に定量できる方法であるため臨床検査の意義も格段に評価されてきている.
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