トピックス
免疫組織化学でのTSA(tyramide signal amplification)増感法
山田 健人
1
1慶應義塾大学医学部病理学教室
pp.155-157
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103457
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
病理診断において,疾患に関与する遺伝子発現を同定することは,疾患の診断にとどまらず,分子標的療法の適応や予後因子としても重要となってきている.遺伝子発現の同定方法としては,mRNAについてはin situ hybridization法が,蛋白質については免疫組織化学(以下,免疫染色)がその中心となっているが,病理診断の場では,その簡便さから免疫染色が主流となっている.本稿では,この免疫染色における目的分子の検出感度を上げるために開発され,既に汎用化されているTSA法について紹介する.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.