Japanese
English
増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅰ 生化学
尿素窒素〔BUN〕
blood urea nitrogen
久野 芳裕
1
,
秋澤 忠男
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
pp.761-763
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103279
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
検査の概要
尿素窒素(blood urea nitrogen,BUN)は生体内で蛋白質が分解された際に産生される窒素化合物の1つで,同じ窒素代謝産物のアンモニアから肝細胞内のオルニチン回路を経て尿素窒素へ変換・産生される.生じた尿素窒素は腎臓の糸球体で濾過され,その80~90%は尿中から体外へ排泄されるが,一部は尿細管から再吸収される.このため,一般に腎機能障害の指標として用いられるが,以下に示すような他の病態でも値は変化するため,患者の病態と合わせて的確に評価することが重要となる.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.