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病理検査―新人のための標本作製技術の基礎
山田 正人
1
,
水口 國雄
1
1帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理部
pp.381-386
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103142
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はじめに
病理検査は臨床検査のなかでも技術を要する領域で,組織・細胞の標本作製を担う検査技師とその標本をもとに診断する病理医から成り立っている.ホルマリンなどの劇毒物や有機溶剤の取り扱いをはじめ,病理検査におけるさまざまな情報の管理システム,検査後の臓器や標本,組織ブロック,写真などの管理・保管も大切な業務である.近年,治療方針の決定に形態的診断とは別に病変の質的診断が要求されるようになった.このことからも,さまざまな要求に対応できるような,よりよい標本作製には,日常業務で遭遇する現象と原因,対処法を知ることが大切である.本稿では,現在報告されている標本作製技術を紹介する.
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