Laboratory Practice 〈一般〉
薬剤性腎症と尿検査
上田 志朗
1
1千葉大学大学院薬学研究院
pp.374-378
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103141
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薬剤による腎障害は多彩であり,その発症機序において免疫反応が大きく関与するアレルギー性のものと直接毒性による中毒性のものとに大別できる.薬剤性腎障害はそのほか,主たる障害部位により糸球体性と尿細管間質性とに大別できる.また障害の種類により,腎機能低下とネフローゼ症候群を含む蛋白尿とに大別できる.本稿においては,ネフローゼ症候群を含む蛋白尿の早期発見のため,これが尿検査にいかに反映されるかに関し述べる.
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