カラーグラフ
薬剤による尿定性検査の妨害
林 康之
1
1順大臨床病理
pp.1490-1491
発行日 1972年12月15日
Published Date 1972/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907873
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各種薬剤の服用により尿定性検査成績が直接,間接の影響を受けることはすでに知られている.また妨害といっても,判定不能,偽陽性,偽陰性の3種類があり,服用量の多寡によって影響があったりなかったりして,その詳細を明らかにすることはむずかしい.特に尿定性検査は色調変化をとらえて判定する項目はかりで,尿色調の変化を示す可能性ある薬物は多少をとわずなんらかの影響を受け,妨害されるといってもよい.また,呈色反応自体を妨害する薬剤,あるいはその代謝物が尿中に排出されることもしばしば起こる.
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