トピックス
尿蛋白測定法―ピロガロールレッドMo法の問題点と改良試薬の評価
外園 栄作
1
1九州大学大学院医学研究院保健学部門
pp.662-664
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102865
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はじめに
現在,尿中総蛋白測定試薬として検査室で用いられている試薬は,主にピロガロールレッドMo錯体法(PR-Mo法)を原理とする方法が主流であり,この方法を原理とする試薬を採用している施設は,実に全国の検査室の86%を占め,その普及率の高さがうかがえる1).しかし,PR-Mo法は,これまで,グロブリンへの反応性が低いことや低値直線性に問題があった.そこで本稿では,その問題点が改善されたとする改良試薬について,基礎的定量特性ならびにグロブリンへの反応特性について,従来試薬との比較データを踏まえながら改良試薬の評価を記す.
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