トピックス
立会い規制に関する検査室の対応―看護師の立場から
平野 有美
1
1北里大学病院救命センター
pp.658-661
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102864
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はじめに
近年,食生活の欧米化により動脈硬化疾患が年々増加し,高齢者に多かった脳卒中・冠動脈疾患も若年者が罹患することも稀ではない.動脈硬化性疾患は喫煙・高血圧・糖尿病・脂質異常症をはじめとする多くの危険因子が複数関与し発症するが,その原因は体質に加え生活習慣の歪みである.食事の欧米化と伴に総コレステロール値は上昇を続け1990年には米国と同等となった.このような背景から血管内治療の頻度は増え,病変部の多発性や複雑性から治療技術も発展し使用されるデバイスも多種多様化してきており,かかわるコメディカルの知識・技術の向上やチーム力が問われるようになってきた.さらに,2008年4月より「医療機関における医療機器の立合いに関する基準」が実施され,医療機関は大きな影響を受けた.医療機器に対する事業者立会いは主に手術室・カテーテル室・外来・在宅などの場で行われていることが多いが,本稿ではカテーテル室での経験を提示する.みなさまの知識や現場で起こっている問題の解決策となれば幸いである.
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