今月の主題 腎疾患と臨床検査
腎疾患と臨床検査
2.尿検査の意味
1) 尿蛋白の重要性と測定法
室谷 嘉一
1
,
伊藤 修
1
Yoshikazu MUROYA
1
,
Osamu ITO
1
1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
キーワード:
蛋白尿
,
近位尿細管
,
尿細管間質障害
Keyword:
蛋白尿
,
近位尿細管
,
尿細管間質障害
pp.511-514
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100087
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蛋白尿は腎障害の一般的かつ客観的指標と考えられている.尿中に出現する蛋白は糸球体性,尿細管性,腎前性に大別される.従来,蛋白尿は糸球体障害のマーカーと考えられていたが,近年では腎不全進行の重要なメディエーターとなることが判明し,慢性腎不全の進展因子として蛋白尿が注目されている.また心血管系イベント発症について,蛋白尿も危険因子と考えられ,臨床上も注目すべき項目である.〔臨床検査 50:511-514,2006〕
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