Laboratory Practice 〈病理〉
捺印細胞診の有用性(脳腫瘍以外)
浅野 重之
1
,
小野 早苗
2
1いわき市立総合磐城共立病院病理科
2いわき市立総合磐城共立病院病理科中央検査部
pp.551-556
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102839
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はじめに
細胞診には,①穿刺吸引,②はく離,③擦過,④捺印,⑤圧挫,⑥洗浄細胞診などがあり,簡便,経済的,反復採取が可能で,適応を慎重に選択すれば確定診断が可能となる有用な診断方法である1,2).
一方,迅速組織診断をする際に,上記の細胞診,特に捺印細胞診を併用し,組織所見と細胞所見を総合して最終病理診断とすることは大変有用である.
本稿では,捺印細胞診の有用性につき当院で経験した症例を用いて解説する.
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