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便による新生児・乳児消化管アレルギー検査―便中好酸球検出方法
岩田 幸蔵
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1医療法人宏潤会だいどうクリニック検査科
pp.450-452
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102823
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はじめに
新生児・乳児のミルクや母乳に対する消化管アレルギーは近年,患者数が急増しつつあると言われている.その症状の多くは,下痢・血便・下血・嘔吐などである.当院でも年間4~5名の患者に発症がみられる.
当院検査科では,このアレルギー疾患の補助検査として便中好酸球検査を行っていたが,生便からの陽性はなかった.そこで,好酸球の検出を高めるために小児科と連携し,検体採取から処理までの一連の作業(肛門生食注入直腸洗浄好酸球検査法)を考案し効果を上げたので本稿においてこれを示す.
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