Laboratory Practice 〈一般〉
三重病院での便中好酸球検査の運用
山本 健太郎
1
,
薄木 那智
2
,
小林 学
2
,
多和田 行男
2
,
小堀 大河
3
,
長尾 みづほ
3
,
藤澤 隆夫
3
1三重中央医療センター臨床検査科
2独立行政法人国立病院機構三重病院検査科
3独立行政法人国立病院機構三重病院小児科
pp.668-672
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207242
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はじめに
消化管アレルギーとは,特定の食品を摂取することで腹痛や下痢,嘔吐などの消化器症状が出る疾患である.免疫学的機序によりIgE依存性と非IgE依存性とに分類される1).新生児・乳児消化管アレルギーなどの非IgE依存性アレルギーは血清中のIgE抗体価は必ずしも上昇しないため,診断には便中好酸球といった局所の所見が参考になる.しかし,便中好酸球を測定するにあたり,確立された方法はなく,手探りであることも多い2,3).そこで三重病院にて簡便かつ診断性能に優れた検査方法について検討し,臨床での有用性が得られたため報告する.
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