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あとがき
手島 伸一
pp.684
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102495
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5月8日に新型インフルエンザのわが国初の患者さんがみつかってから,本日で20日が経ちました.市中のコンビニエンスストアからマスクが消え,インターネットではタミフル(R)やマスクが高値で売買されているようです.当院(市中の一般病院)でも,新型インフルエンザ対応マニュアルを作成しました.発熱のある来院者は受付に申し出て,マスクを準備していただくことで対応していますが,マスクをしているのは病院職員ばかりで,患者さんにはマスクが手に入りません.職員の安全確保が優先されるべきとはいえ,こんなにあからさまでよいのでしょうか.
しかし,マスクは本当に感染防御に有効なのでしょうか.迅速検査は検査科が担当していますが,A型陽性者に遺伝子検査をすすめるべきでしょうか,院内感染予防対策委員会からのお達しも朝令暮改の毎日です.わが国の感染確認数はこの数日は減少傾向にあり,休校していた学校も授業を再開しはじめましたが,油断は禁物です.
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