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あとがき
手島 伸一
pp.464
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102086
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本号には第54回臨床検査技師国家試験の解答速報が,来月号には解説が掲載されます.本誌を手にされて,3月までの試験に苦しめられたころを懐かしんでおられる新人技師さんも多いことでしょう.晴れて国試に合格し医療人となったことに安堵せず,ますます研鑽して欲しいものです.以前に当院の若い技師に「勤務時間外にももっと勉強するように!」と説いたところ,時間外の仕事はもってのほか,「先生はどうして時間外に遅くまで仕事をなさるのですか? 時間外手当が目的ですか? お部屋が狭くご家族から遅く帰るよう強要されているのですか? 教授を目指しているのですか?」と真顔で問われて返答に窮したことがあります.
本号では“病気のはなし”で「天疱瘡・類天疱瘡」を取り上げました.本疾患が難治性の水疱性の皮膚疾患だとは私たちも知っていますが,改めて組織像,蛍光抗体法,生化学検査の重要性を知ることができます.“技術講座”では血液と生化学を取り上げました.「異型リンパ球」は日常よく耳にしますが,じっくり読んで形態的規定の大切さを理解できました.“疾患と検査値の推移”の「細菌性髄膜炎」では培養での注意点と,治療に伴っての血液一般,凝固・線溶系,生化学検査の推移を知ることの大切さを教わります.そのほか読み応えのある内容が満載です.
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