Laboratory Practice 〈生化学〉
低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)測定法
加藤 典子
1
,
田中 郁子
2
,
石井 潤一
2
1藤田保健衛生大学病院臨床検査部
2藤田保健衛生大学医学部臨床検査科
pp.653-657
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102487
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はじめに
2000年に開かれた米国国立衛生研究所(National Institute of Health,NIH)のコンセンサス会議では,骨粗鬆症とは「骨強度の低下を特徴とし,骨折のリスクが増加した骨疾患」と定義された.
骨粗鬆症有病率は加齢とともに上昇し,女性は男性の約3倍の頻度である1).高齢化率上昇とともにわが国の骨粗鬆症患者は増加すると考えられる.
骨粗鬆症の病態を正しく診断し,治療を行うことは,今後のわが国の医療上さらに重要性を増すであろう.
本稿では,骨粗鬆症の診断・治療方針決定に有用であり,近年保険収載された低カルボキシル化オステオカルシン(undercarboxylated osteocalcin,ucOC)について,その測定方法・意義を述べる.
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