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血液ガス:サンプリングと測定の注意点
松尾 収二
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.644
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102483
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■サンプリング時の注意点
1. 抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液を用いた場合の誤差
抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液をシリンジに吸って用いる場合,シリンジ先端の死腔分の希釈誤差が生じる.死腔は2ml用シリンジで0.13ml(6.5%),5ml用で0.18ml(3.6%)であり採血量が少ないほど希釈誤差は大きくなる.なお,治療用ヘパリンはNaおよびClの含量が多いもの(Na190mmol/l,Cl160mol/l)と少ないもの(Na90mmol/l,Cl70mmol/l)がある.ほかの成分は含まない.
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