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磁気マーカーを用いた免疫検査システム
隈 博幸
1
,
円福 敬二
2
,
濱崎 直孝
1
1長崎国際大学薬学部
2九州大学大学院システム情報科学研究院
pp.174-177
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102378
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はじめに
医療診断の場では,患者から得られたサンプル(検査試料)中に含まれる化学物質を効率よく高感度に検出できる技術の開発が求められている.現在,その中心を担っているのは抗原抗体反応を利用した免疫検査法であり,目的物質に反応した抗体の定量法の現在の主流は,発色・発光法である.そこでわれわれは,この光学的手法に対抗しうる技術として,磁気微粒子標識と高性能な超電導磁気センサー(superconducting quantum interference device,SQUID)を組み合わせた新しい検出システムの開発に取り組んでいる.
現在,本法によって従来の光学的手法と比較して10倍以上高感度な免疫検査が可能であることが既に示されており,さらなる高感度化を目指して改良を進めている途上である.本稿では,本法の測定原理と本法を用いた免疫検査実験について述べる.
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