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あとがき
高木 康
pp.1386
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102310
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わが国の陰暦での月の呼称は実に味わい深いものがあります.10月は「神無月」で,11月は「霜月」,そして12月は「極月,師走」です.11月の「霜月」は文字どおり「霜が降りる月」ですが,「神帰月」,「神楽月」とも呼ばれているそうです.10月に出雲に出かけた神様が地元にお帰りになり,各地では神様をお迎えして収穫祭や秋祭りが行われるためです.そういえば11月23日の「勤労感謝の日」は,昔は「五穀豊穣を感謝する収穫祭」でしたし,米国でも11月の第4木曜日には「Thanksgiving Day」があります.北半球の温帯から亜寒帯で同じような収穫,神様に感謝する風習があるのは興味深いものがあります.「モッタイナイ」が世界語になりつつある昨今,神様からの恵みに感謝することをもう一度考えてみるのもよいかもしれません.
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