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あとがき
高木 康
pp.172
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102749
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「節分」です.節分は2月3日と考えていましたが,広辞苑によると,①季節の移り変わる時,すなわち立春・立夏・立秋・立冬の前日の称.であり,②特に立春の前日の称.この日の夕暮,柊の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立て,鬼打豆(オニウチマメ)と称して炒った大豆を撒く習慣がある.とありました.また,撒かれた豆を自分の年齢,もしくは1つ多く食べると体が丈夫になり,風邪をひかないという習わしがあるところもあります.これは豆が「魔滅」に通じるため,豆を撒くことで邪気を追い払い,1年間の無病息災を願う意味合いのためとのことです.
最近では豆の代わりに恵方巻を食べるのが全国的なブームになっています.恵方とはその年の福徳を司る歳徳神のいる方向であり,今年は「西南西」とのことです.恵方を向いて目を閉じて一言も喋らず,願い事を思い浮かべながら恵方巻を丸かじりするのが習わしなのは,“縁を切らないように包丁を入れずに丸ごと一本”とのことです.
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