私の一推し免疫染色
新しい前立腺マーカー―PSMA
都築 豊徳
1
,
前田 永子
1
1名古屋第二赤十字病院病理部
pp.332-333
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102047
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はじめに
転移性前立腺癌のマーカーとしては前立腺特異抗原(prostate specific antigen,PSA)や前立腺酸性ホスファターゼ(prostatic acid phosphatase,PSAP)が有名であり,日常診断によく使用されている.しかしながら,前立腺癌の悪性度が高い場合ではPSAやPSAPが陰性化することが知られている1).また,ホルモン治療を受けた症例でも同様の所見を示すことがある.そのような症例に対しては前立腺特異膜抗原(prostate specific membrane antigen,PSMA)が診断に有用な情報を提供することが多い.ここでその実例を示し,解説をしてみたい.
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