技術講座 生化学
血中薬物濃度測定(2) 抗生物質
勝山 善彦
1
,
大森 栄
1
1信州大学医学部附属病院薬剤部
pp.1279-1284
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
抗生物質,とりわけMRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対して有効な薬剤は限られている.これまではバンコマイシンやアルベカシンがMRSAに対しての砦となってきた.近年,バンコマイシンと類似の構造を有するグリコペプチド系抗生物質であるテイコプラニンがこれに加わった.このテイコプラニンもほかの抗生物質と同様にモニタリングをすることが望ましいと添付文書上に記載された.加えて,ほかの2剤と同様に小児にも用いることが可能となった.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.