増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    血液化学検査
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    143.血中薬物濃度の測定
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                辻本 豪三
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1山梨医科大学・薬理学
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1976-1977
                
                
                
                  発行日 1989年9月10日
                  Published Date 1989/9/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222832
                
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- 文献概要
近年,簡便で迅速かつ正確な薬物定量技術の発達により,多くの薬物の血中濃度測定が他の日常臨床検査と同様に行い得るようになり,血中薬物濃度測定が薬物投与設計を補助する重要な手段の1つとしてベッドサイドで用いられつつある.しかし投与されている薬物いずれもがその血中濃度モニタリングを必要とするのではなく,とくに,
1)治療域と中毒域との差があまりなく,科学的根拠のある有効治療域立定められている薬物
2)てんかん発作の予防などのように,薬物の効果を判定することが短時間では困難であるか,または不可能な薬物
3)薬物動態が個人間または病態により大きく変化する薬物
4)治療効果が不十分な場合,それが投与量の不足なのか,または薬物選択自体が誤りなのか早急に検証することが必要な薬物
といった条件を満たす薬物または臨床的状況下において,血中薬物濃度モニタリングが治療計画作成において重要な鍵を握ることとなる.
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