臨床検査のピットフォール
血中薬物濃度測定時の注意点
菊地 正史
1
,
眞野 成康
1
1東北大学病院薬剤部
pp.580-585
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208991
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治療薬物モニタリング(TDM)
患者の血中薬物濃度を測定し,薬物動態学的な解析をもとに,最適な薬用量や投与法を設定する薬物治療管理をTDM(therapeutic drug monitoring)という.近年,臨床において個別化医療を実践するうえで非常に重要なTDMに関する多くのガイドラインが発出されている.血中薬物濃度測定法は,薬剤と結合する抗体を利用した免疫学的測定法と,クロマトグラフィーを用いた分離分析法に大別される.今回,免疫学的測定法と分離分析法を用いた血中薬物濃度測定時の注意点について,ミコフェノール酸(mycophenolic acid:MPA)を例に挙げて紹介する.
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