けんさ質問箱Q&A
フローボリウム検査と画像診断の関係は
櫻井 滋
1
1岩手医科大学医学部第3内科
pp.1242-1244
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101610
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Q フローボリウム検査では正常で,閉塞性は見られないのにX線やCT所見では肺気腫と診断されることがあります.この場合のフローボリウム検査と画像診断の関係はどう考えればよいのでしょうか.(東京都 M. I.生)
A 肺気腫を含む,慢性閉塞性肺疾患に関する診断と管理・予防のための国際ガイドライン(GOLD:Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease1))によればCOPDは「完全に可逆的でない気流制限を特徴とする疾患である.」とし,「診断はスパイロメトリーにより確認される.」と記載されています.また,その重症度は4つのステージに分類され,「ステージ0」はスパイロメトリーが正常で咳や喀痰などの慢性症状のみが存在する状態としています(表).
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