どうする?パニック値 生化学
12.血中AST,ALT活性高値
深津 俊明
1
1名古屋掖済会病院中央検査部・輸血部
pp.1496-1498
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101271
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当院の基準
1 . デシジョンレベル
当院におけるアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(asparate aminotransferase,AST)ならびにアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase,ALT)のデシジョンレベルを表1に示す.極端値は稀にしかみられない検査値で,統計的には0.5~1.0%以下,99.0~99.5%以上を想定している.一方,パニック値は“生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で,ただちに治療を開始すれば救命しうるが,その診断は臨床的な診察だけでは困難で,検査によってのみ可能である”値とされ,臨床医との協議により決定される.パニック値は迅速・確実に臨床医に伝達すべきである.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.